〔176〕小秀山 (1,982m)
2009年06月06日(当時60歳)
昨日の移動
  昨夜は高速道路土日千円を利用する為に中央道、恵那峡SAで車中泊とする。

岐阜県中津川市加子母


標高差:1,124m
日本二百名山』 御嶽山が望める大展望のはずだったが・・・
Road Map :中央道、中津川ICで下りてR257を進み加子母から乙女渓谷キャンプ場に向かう。
Route Map:ニの谷登山口から乙女渓谷を散策し、兜岩を経て小秀山へ。下山は三の谷コースから林道歩きとする。
二の谷登山口 夫婦滝 二ノ谷分岐 兜 岩 第一高原 第二高原 第三高原 小秀山
6:13 7:24 9:18 9:55 10:06 10:23 10:48 11:07
登り:4時間54分
もう一度歩きたい乙女渓谷
  元々、小秀山への期待はなく乙女渓谷の滝巡りをしたかったのであるが、
薄曇りの中、冴えない見栄えだったので、紅葉の晴天時に滝巡りだけでに
再度、訪れたいと思う。
予定を変えて正解だった
  当初の予定は御嶽山に登り、帰りの駄賃で小秀山に登るつもりであったが、
天気予報では日曜日の方が天気が良いとのことだったので急遽、変更した。
今日の御嶽山は完全にガスっていたので、明日の晴天を期待する。
2009年の山歩き
   06/06     06/07
  小秀山 → 御嶽山
ウィキペディアより
  最大の見どころは360度の頂上からの展望だろう。とくに御嶽山は雄大そのもので霊峰の名に価する。むろん振りむいた中央アルプス、南アルプスもすばらしい眺めだ。 岐阜県側の名勝、乙女渓谷のうち、
コース上にある大小さまざまな滝、原生林の中に鎮座する巨岩など変化に富んだ山といえよう。
日本二百名山に戻る
小秀山 第三高原 第二高原 第一高原 兜 岩 二ノ谷分岐 三ノ谷登山口 二の谷登山口
11:26 11:38 11:58 12:12 12:17 12:39 14:02 14:31
下り:2時間36分
林道歩き:30分、トータル:8時間18分
こひでやま
三の谷登山口は林道を真っ直ぐ20分程歩くが、二の谷登山口は
中央管理棟”の建屋右側が入口となる。
ここに登山届けの受付け箱があった。
”二の谷登山口”乙女渓谷に一番近い駐車場は20台程のスペースが
あるが、六角形の小さなトイレは汚い。 ここより少し上にはキャンプ場の駐車場があり、ここのトイレは大きく綺麗かった。 天気はなんとか
持ちそうな薄曇り、6時13分に駐車場を出発する。
台風による散策道崩壊で最近まで通行禁止だったらしい ”乙女渓谷”は
今は再整備されているらしい。 入口には立派な案内板も設置されていた。
クリックすれば拡大します。pdfファイルも参照あれ。
中央管理棟を抜けると白川を渡る橋となり ”乙女渓谷”に
入っていく。 連日の雨の影響か沢音がやけに大きい。
散策道を少し入ると ”乙女渕”の表示がある流れの早い沢になる。
今日は薄曇りと渓谷で光量が足らず、バカチョンカメラでは綺麗な
写真が撮れない。 こんな薄暗い時には一眼レフが欲しいと思う。
GPSの電波も捕捉出来ないゴルジュが続く。
こんな所は晴天時に歩きたかった。
芸術的な木道が続き、沢水も抜群に綺麗だ。
木道の板はきれいにカンナ掛けしてあり、もの凄く滑り易い。
扱けはしなかったが3度スリップした。
14分程で ”ねじれ滝”に着く。
樹木が生い茂り見え難いが見事にねじれた滝が見えた。
”ねじれ滝”から少し上にあった ”和合の滝”は、大小二つの滝が
落ち込んでおり、どこにも在りがちな名前が付けられていた。
登り時ではこの表示が無ければ気付かずに
通り過ぎてしまうところだった。
振り返り見上げると ”天狗岩”が聳えていた。
この先に天狗岩を望む展望台もあった。
遊歩道を47分歩くと ”避難小屋”に着いた。
”避難小屋”の中を覗いてみると檜の香りがする真新しい建屋だった。 中には何もないが宴会をするには良い所に思う。
烏帽子岩”も表示が無ければ通り過ぎてしまう後方上に見えていた。
裏妙義の ”丁須の頭”にそっくりな岩だ。
1時間11分にて乙女渓谷の核心部である”夫婦滝”に着く。 これは ”男滝”で ”女滝”は尾根を越えた右側にあり、ここからは見えない様だ。(下からは二本の滝が見えていた。)
”夫婦滝”までは乙女渓谷散策道で、
ここから先は山歩きになるとの
警告表示あり。
落差80mの ”男滝”は落水がレースのカーテンの様に
飛び散り綺麗な滝だった。 晴れた日に見たかった。
”夫婦滝”を左手に登る登山道は急登となり息が切れる。
”男滝”の滝口に出るが、ここら辺りが限界で覗き込むまでは至らなかった。
”夫婦滝”の関連付けで”子滝”があった。
1時間42分にて更に”孫滝”も出てくる。
最終水場の表示があるが、
湧き水がある訳ではなかった。
孫滝”は”子滝”よりは大きな滝だった。
樹木に覆われた中に ”鎧岩”が聳えていた。 体調が悪く登ろうか
との気が湧かず、一周するのも止めて側面を通り過ぎる。
登るに従い満開の ”シャクナゲ”が迎えてくれる。
”第一展望台”から見た展望。 南方向を見ており、南アルプスから
恵那山が見えているのであろうが、遠景過ぎて同定する気にもならない。
急斜面を登っていくと2時間11分の地点に ”第一展望台”なる
ものがあった。 この後、第二、第三と展望台が出てくるが、
共に大した展望ではなかった。
カモシカ渡り”なるものが表示されていたが、
この時点では何を指しているのか判らなかった。
早くから見えていた ”兜岩”が近付いてきた。
最初は進行方向とは違う方向に見えていたので、”兜岩”に
登るとは思わなかったが、今は正面に聳えている。
この先にナイフリッジが出てくるが、
樹木に覆われてスリル感はゼロに近い。
”カモシカ渡り”に入ると垂直に近い急登が続く。
くさりは設置されていないが木の根っこが張り出し
登るのに苦労はなかった。
3時間05分にて ”三の谷コース”への ”分岐”に着く。
表示通り正面に ”兜岩”の岩峰が良く見える地点だった。
分岐から ”兜岩”までは険しい登りが続く。
振り返ると ”唐塩山”(1,609m)の向かうに南アルプスの山並みが見えているが、遠過ぎて絵にはならない。
”兜岩”の登り口にあった表示。 下りに直登コースを取る
ために迂回コースに入ったが、遠回りなだけだった。
3時間42分にて ”兜岩”に着く。
結果としてここまでが面白い登山道であり、
ここからの展望も良かったが、ここから先は
退屈で詰まらなかった。
浮石が積み重なった ”兜岩”からは大展望が得られたが、
見えた景色は上のパノラマと同じ。
”兜岩”からは緩やかに下り続ける。 ぬかるみが多いが、
乾いた箇所には ”コイワカガミ”が可憐な花を咲かせていた。
3時間53分にて ”第一高原”に着く。 この名前はガイドブックに
載っていたので期待したが、少し広場になっている所に標識が立って
いるだけで、がっかりであった。
程なく ”第二高原”に着くが、ここも大したことはなかった。
”兜岩”からここまでは緩やかに下り続け、ぬかるみが多く、
コバエが沢山飛んでおり雰囲気悪し。
芽吹きの葉が可愛い ”コバイケイソウ”が沢山茂っていた。
これは白花なので咲いても綺麗とは思わないが・・・
4時間35分にて ”第三高原”に着く。 前方に ”小秀山”が
見えてきたが、平凡な山容をしている。 ここも高原と言う感じは
せず、登山道の一端としか感じない。 ガスが下りてきたが雨は
降らずに持ちそうな感じだ。
4時間54分に ”小秀山”(1,982m)に着く。
簡単に登る予定であったが奥深い山だった。 大阪からの
ツアー登山30名は既に降りてしまい山頂では一人だけになる。
山頂からの展望はイマイチであったが北側に展望岩があり、その岩に座ってお昼とする。
晴れていれば正面に御嶽山が見えるはずであるが、ガスで覆われてシルエットも見えていない。
晴れていたらこんな ”御嶽山”が望めるはずだった。 山頂で20分程休憩して下山する。
”分岐”までは同じコースを戻り、”三の谷コース”を下山することにする。 途中、続々と登ってくるハイカーとすれ違った。 途中
鶏岩眺望”の表示があったが、ここまでも ”鶏岩”が見えていたが木立の間から見えていただけなのでここだけが全体を眺望出来た。
自分としては ”鶏岩”の様な山に登りたかった。
地道の長い林道を ”二の谷”に戻る。 前方に歩いているのは30名のツアーハイカーで、一人が ”うんこ”で遅れていたのをガイドが
待っていた様だった。
林道は ”二の谷”近くでゲートで封鎖されていた。
ここからは舗装路になる。
19分の林道歩きを終えて ”二の谷登山口”に戻ってくる。
下山時間、3時間05分、トータル、8時間18分の長い山歩き
だった。 駐車場は満車となっており、大型バスで大阪から来られた
ツアーハイカーも丁度下山したとこだった。
今日の温泉
  温泉は沢山あったが民宿の温泉だったり、入りたいと思う温泉が中々見付からなかった。 道の駅で尋ねると直ぐ裏にあると教えてくれたのが ”かたらいの里”温泉だった。 市内在住者は200円、市外の人は400円と村営に在りがちな値段設定であるが、自販機での入浴券購入なので、市内者で買ってもばれることはない。(と思う)浴槽はそう広くはなかったが、肌がすべすべする気持ちの良い温泉だった。
2時間36分にて ”三の谷登山口”に出る。 三の谷と言いながら
谷を通ることはなかった。 ここから林道歩きが始まる。
三の谷コース”は緩斜面になるようにジグが切ってあり、もの凄く
歩き易いが、もの凄く距離が長い。S.Cもまったくなかった。途中には何の見所も無く、”二の谷コース”とは陰と陽の差がある感じだった。
乙女渓谷
2024年3月29日改定